2025 04 01
ON SALE
楽園の木によって創られた、色彩豊かなあの日々の香り。
嘘か真か、今あなたの前に蘇る。そう、何度抹消されようとも。
絶望を乗り越えて、結束の力を示すフレグランス。
TOP:INV
MIDDLE:RAGE
LAST:PRIMIVALS
湧血、昂揚、壮大、奮励、激昂、暴勇――
様々な感情が誘引される儀式と言えば、そう。
開封です。
カードゲーマーたちは貪欲に開封体験を求めています。
その理由は様々でしょうが――もっとも重要な要素はもちろん、『香り』です。
あの香りを求め回顧し、彼らはパックを剥くのです。
しかしながら……時代は変容し、今やあの香りは消失しつつあります。
そこで我々は、不朽と永遠を求めて奇跡を起こすことにしました。
召集した高名な有識者と共に、秘匿された技術を発掘し、
数々の犠牲を重ね、試作を繰り返した果て、
ついにパックに込められた香りの複製に成功したのです。
え? 「なぜそこまでするのか」、ですって?
無論、この世界の覇権を握るためですよ。
カードゲーマーはね、ふとした時にフラッシュバックするんですよ。刹那の香りが。
そして賛美されし香りに神啓を受け、彼らは我々の元に集うのです。
――計画は最終段階。いよいよ祝祭のときです。
あなたもこの香りをまとって我が盟友となりましょう。
警戒する必要も畏怖する必要もありませんよ。
これさえあれば、あなたの心に刻印された幸福な記憶が
いつでも再演できるのですから。
インタビュー
私が初めてカードゲームに触れたのは小学生のころ。
友人から「余ってるから」とコモンカードの束を受け取って、
最初に驚いたのは、アートでも数字でもテキストでもなく……香りでした。
紙に匂いがある!?嗅いだことのない匂いだ――
驚く私に友人は「すぐに気にならなくなるよ」と言いましたが、
それから約25年。私は今もあの香りとともにカードゲームに囚われています。
しかし残念ながら、カードそのものと違い、香りは徐々に薄まっていきます。
カードが持つ魅力の中で唯一、時間経過とともに失われるもの。
それが、香りなのです。
その香りをみなさんの手に取り戻すprojectが
《Booster》シリーズというわけですね。
まずは創世記(ジェネシス)ともいうべき、《Booster 1993》。
花弁のなかであたたかく育まれた香りを思わせる、
優しく、同時に存在感を感じるアロマ。
あえて残された素材感の強さで、一度嗅げばもう「嗅ぐ前」の人生には戻れません。
一瞥しただけでは感じられない、肌が触れて初めて感じるような体験を纏ってください。
《Booster 2000》は個人的にもっとも印象深いフレイバーです。
穏やかで自然な雰囲気のトップノートからミドルノート、
ラストノートへの印象の劇的な変貌は、
新たなる枠組みへ変化しようとした時代に生まれたと聞けば納得です。
クリエイティブかつダイナミクスをもって過ごしたい一日におすすめです。
《Collecte Booster 2019》は変化ではなく革新です。
この香りを纏えば、昨日までのあなたではないと誰もが気づくでしょう。
熊よりも大きい貴重な鹿から、49日間のみ採取できた特殊なエッセンス。
誰もが求めた存在感あるマスク。羨み、憎まれさえもするかもしれない、
危険な雰囲気をまとったあなたに変身させてくれます。