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インタビュー:ジェレミー・デザーニ ~プロツアーサンデー再び~

2018/11/12 00:00 

By Shin Tomizawa

 Hareruya Pros所属、ジェレミー・デザーニ選手がトップ8に進出!

 ジェレミーは大舞台に挑んでいるにも関わらず、普段と変わらない様子だ。緊張した様子はなく、自然体で臨んでいる。それもそのはず、彼はすでにこの大舞台を最後まで勝ち抜いた経験を持っているのだ。

 初優勝を遂げたプロツアー『テーロス』以来となるプロツアーサンデーの試合にあたって、貴重な時間を少しだけ頂戴し、今の心境や今大会について話を聞かせてもらった。

ジェレミー・デザーニ

ジェレミー・デザーニ

――「プロツアートップ8は5年ぶりとのことですがどんな心境ですか?」

ジェレミー「これまで何度も、プロツアーでタイブレーカー9位だったりトップ8を賭けた最終戦で敗れてきたので、今回は運が味方してくれて本当に嬉しいです」

――「今大会、2日目までで印象に残ったことはありますか?」

ジェレミー「なんといっても、《正義の模範、オレリア》『教導』を持っているということを、初日を終えるまで知らなかったということです(笑)。本当にただの1回も誘発させなかった。一応理由があって、デッキリストを提出する3時間前まではジェスカイ・コントロールを使うつもりだったんです。ボロス・アグロはそれまで全く使ったことがなかった。でもチームリーダーのリー・シー・ティエンを信じることにして、75枚同じリストで出ました」

I_don't_Know

「教導」? なにそれ?

――「トップ8入りが決まった後、3日目に向けてどんな準備をしましたか?」

ジェレミーリラックスすることに努めました。プレイオフに向けての準備は、リーをはじめとしたチームメイトがプレイテストをしてくれたんです」

――「それによって得られたものはありましたか?」

ゴブリンの扇動者

ジェレミー「サイドボードもゲームプランも見直して、より綿密なプランを立ててくれました。例えばボロス・アグロ同士のマッチアップで《ゴブリンの扇動者》は先手では必要ですが後手ではサイドアウトする、とかね」

――「スタンダードのデッキ選択については今どう感じていますか?メタにあっていましたか?」

ジェレミー「当初使う予定だったジェスカイ・コントロールよりも良かったと思います。コントロールデッキは仮想敵に対処するために色々な役割のカードを使うので、相手のデッキや状況によって強さが不安定なんです。ゴルガリもカードの種類は違えど、同じ問題を抱えています。」

ドミナリアの英雄、テフェリー秘宝探究者、ヴラスカ

ジェレミーボロスは採用されるカードが基本的に同じ方向を向いているという点でより安定した勝率を出せます。今回のトップ8は色々な構成のデッキが結果を出してますよね?メタに合っているのみならず、デッキパワー自体が最も高いと思います」

――「プロツアー後のメタゲームはどう変わると思いますか?」

財力ある船乗り

ジェレミー「今回の結果を受けて、各デッキの構成要素は変わってくるでしょう。僕の予想ですが、ジェスカイ・コントロールは《財力ある船乗り》を採用すると思います。1/4はボロスのタフネス1のクリーチャーを止めることができますし、自身の唱える《轟音のクラリオン》を生き残ることができます。さらに《ドミナリアの英雄、テフェリー》の登場が1ターン早まるのは見逃せないメリットです」

ジェレミー「ゴルガリ・ミッドレンジの構成も変わるでしょうね。アグロに強くしたり、コントロールに強くしたりと色々と調整ができますが、全てを睨むことは難しいので、最適解を見つけるのは構築力が問われますね」

――「準決勝ではあなたと同じくプロツアー王者でもあるルイス・スコット・ヴァーガス選手との対戦ですが、自信のほどは?」

ジェレミー「ルイスのデッキは同型戦に強い形なので、自信があると言えば嘘になります。しかし、プランは考えてあります。上手く遂行できることを祈りますよ。彼との今までの対戦成績は0勝2敗なので今回は白星を勝ち取りたいですね」


 その後、ジェレミーは準々決勝で真の力を発揮した《正義の模範、オレリア》でミラーマッチを制し、惜しくも準決勝にてルイス選手の前に敗れ決勝ラウンドから去ることとなったが、シーズン最初のプロツアーでトップ4に入賞するという素晴らしいスタートを切ることができた。チームシリーズの面でも彼の活躍でHareruya Swordは暫定2位となった。

 冷静な判断でプロツアー直前にデッキを変更し、見事トップ4に入賞したジェレミー・デザーニ選手。カードの効果を忘れるというハプニングはありながらも、プロツアー優勝経験者としての力を見せてくれた。今シーズンのさらなる活躍にも注目だ。

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