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さらば晴れる屋 - GPリッチモンドレポート

2018/09/04 00:00 

    • 高橋 優太
    • Hareruya Pros Blog

これまでのあらすじ

マジック25周年記念プロツアーを終え、ゴールドレベルを達成したタカハシ

先週末はヴィンテージおじさんとしてエターナル・ウィークエンド・アジア2018に参加し、トップ8に残ったが一没。残念!

エターナルフォーマットが大好きでレガシーのGPは全て参加すると決めているので、グランプリ・リッチモンド2018 (レガシー / スタンダード) へと向かうのであった。

グランプリ・リッチモンド2018 (レガシー)

「4Cレオヴォルド」で参加。

なぜこのデッキを選んだか?

マジック25周年記念プロツアーでは同チームの井川 (良彦) さん・熊谷 (陸) さんと調整した「グリクシス・コントロール」で参加したが、個人成績は4勝7敗3手打ちと散々な結果。そのとき、「グリクシス」で感じた不満点は以下。

そこで、緑を足すことでこれらの不満点を解消してくれるという仮説を立てた

《突然の衰微》

突然の衰微

苦手とするエンチャント全てを対処でき、《最後の望み、リリアナ》も除去できる。単純にカードが強く対処できる範囲が広い。「グリクシス・コントロール」がサイドボードでやりたかったことが全部できて、サイドのスロットの節約にもなる。

《トレストの使者、レオヴォルド》

トレストの使者、レオヴォルド

「ANT」や「スニーク・ショー」に対して勝率を上げるカード。特に《実物提示教育》で出したとき相手が《グリセルブランド》ならドローを防いで《悪意の大梟》でブロックできるので、《実物提示教育》が通っても望みがある。

森の知恵最後の望み、リリアナ

それに苦手だった《森の知恵》《最後の望み、リリアナ》にも耐性がつくし、《意志の力》のためのブルーカウントを増やしてくれるのも嬉しい。

色を足すリスクとリターン

不毛の大地基本に帰れ血染めの月

《基本に帰れ》《血染めの月》に弱くなるなど、もちろん色を足すリスクはある。ただそのリスクを受け入れた上で、4色でカードパワー全開の方が「青白奇跡」や「グリクシス」、コンボデッキに対して強くなると判断

MOのレガシーチャレンジで検証し結果も良かったため、そのまま「4Cレオヴォルド」を使うことに決定。

細かなカード選択と役割

《仕組まれた疫病》

仕組まれた疫病クウィリーオン・レインジャー苦花真の名の宿敵ゴブリンの従僕

《仕組まれた疫病》は、「グリクシス・デルバー」対してに「ならず者」指定で《苦花》《真の名の宿敵》両方を対処できる

数は少ないが「エルフ」や「ゴブリン」、《未練ある魂》などの横並べカードに強いのも良い。

墓地対策

虚無の呪文爆弾

3

外科的摘出

0

墓地対策が《虚無の呪文爆弾》に統一されているのは、「グリクシス・コントロール」に対して《外科的摘出》よりも良いサイドボードで、かつ最近みかける《蓄積した知識》入り「青白奇跡」なども見据えて

「発掘」デッキに対して《外科的摘出》1枚程度では勝てないし、相手が《沈黙の墓石》を出してくることもあるため、墓地を全て追放できる《虚無の呪文爆弾》を優先した。

グランプリ・リッチモンド2018 (レガシー) 本戦結果

ラウンド 対戦相手 結果
Round 1 BYE -
Round 2 BYE -
Round 3 BYE -
Round 4 スニーク・ショー ×〇〇
Round 5 バーン 〇××
Round 6 黒赤リアニメイト ××
Round 7 黒赤リアニメイト ××

1-3ドロップ

実物提示教育発展の代価暴露

「スニーク・ショー」には《トレストの使者、レオヴォルド》がガッチリ噛み合い勝利し仮説通りだったが、次のバーン戦では《発展の代価》で8点食らって爆死!

「黒赤リアニメイト」にはメインは除去が多い手札をキープしてしまったのと、サイド後は《暴露》込み1キルでどうしようもなく、デッキの短所がモロに出てしまった

剣を鍬にトレストの使者、レオヴォルド稲妻

レガシーのように押し付けが強い環境だと、守り一辺倒ではなく自分でも脅威を出し続ける必要がある。以前は《死儀礼のシャーマン》がその役割を担っていて、これが《稲妻》《剣を鍬に》されることで《トレストの使者、レオヴォルド》が生き残りやすくなるというメリットがあった。今は他に撃つ対象がないから対戦相手の除去が余り、《トレストの使者、レオヴォルド》はすぐに除去されてしまう。

秘密を掘り下げる者

《トレストの使者、レオヴォルド》自体は依然として強いカードなので、これと《秘密を掘り下げる者》を組み合わせてデッキを考えたいなと思っている。

グランプリ・リッチモンド2018 (スタンダード)

レガシーで負けたのでスタンダードに移行。デッキは「赤黒アグロ」

なぜこのデッキを選んだか?

レガシーを優先してスタンはほとんど手を付けておらず。

各地の大会結果を見ると「赤黒アグロ」の使用率が圧倒的に高く、上位の半分が赤黒だった。結果から見ると明らかにベストデッキなので、これに乗ることに決定。

足りない練習量を補うためStarCityGame.comオーウェン・ターテンワルド/Owen Turtenwaldの記事を熟読した。

嘲笑+負傷魔術遠眼鏡

《嘲笑+負傷》は「ターボ・フォグ」用で範囲が狭いため、プレインズウォーカー対策の《魔術遠眼鏡》と1枚ずつに散らした。ただ《嘲笑+負傷》は「緑単」に対しても予想外の角度から勝てるので、1枚は入れても良さそうだ。

グランプリ・リッチモンド2018 (スタンダード) 本戦結果・初日

ラウンド 対戦相手 結果
Round 1 BYE -
Round 2 BYE -
Round 3 BYE -
Round 4 赤黒アグロ 〇×〇
Round 5 青黒ミッドレンジ ××
Round 6 赤黒アグロ 〇×〇
Round 7 青黒ミッドレンジ ××
Round 8 赤単ウィザード 〇〇

6-2で2日目へ

強迫

「青黒ミッドレンジ」に対して経験値が足りなくてプレイもサイドボーディングも下手だったが、戦いながら徐々に修正。長引けば不利なので常に自分が攻めるカードを展開するべきで、《強迫》はサイドインしない方が良い。最初は間違えていた。

グランプリ・リッチモンド2018 (スタンダード) 本戦結果・2日目

ラウンド 対戦相手 結果
Round 9 赤黒アグロ 〇〇
Round 10 エスパー・コントロール 〇〇
Round 11 赤黒アグロ 〇×〇
Round 12 白青騎士 〇×〇
Round 13 赤黒アグロ ××
Round 14 青黒ミッドレンジ 〇〇
Round 15 赤黒アグロ ×〇〇

Twitterでは対「赤黒アグロ」は6勝1敗と記載したが、正しくは5勝1敗。

12-3で9位。赤黒の海を泳ぎ切った。

反逆の先導者、チャンドラチャンドラの敗北

サイド後相手に《反逆の先導者、チャンドラ》を出されることが多かったが、お互い《チャンドラの敗北》をサイドインするため《チャンドラ》は生き残りにくいし、噛み合いが大事な赤黒同系では《敗北》のルーター (カードを1枚捨てて1枚引く) 能力がとても重要。

《チャンドラ》はソーサリーの4マナ4点火力になりがちだし、赤黒同系では残さない方が良いように思える。

退職とこれから

先日Twitterでも告知した通り、晴れる屋を退職することにした。理由はもっと練習したいからだ。

数年前、「フェアリー」で国内グランプリを連覇したときは大学生活との兼ね合いであまり海外遠征をしなかった。しかしその後「大学を休学してでも、もっとマジックに情熱を向ければ良かった」という後悔はずっと自分の中にあった

人生やったことよりも、やらなかったことに対する後悔が大きいものだ。

去年1年間のプロマジックを通して、自分の実力が上がって成績が安定してきたと実感している。今自分にきているかも知れない第二の全盛期を逃したくないので、マジックの練習にもっと時間をかけることにした。

まだ1回も24人の世界選手権出場を果たしていないので、それを目標に自分を磨いていきたいと思う。

Hareruya Prosとしてのブログはこれが最後となり、今後は個人で記事を書いたり配信を行っていく予定だ。

気になる方はTwitterのフォローよろしく(^^♪

ではまた、マジック会場のどこかで。

高橋 優太

この記事内で掲載されたカード

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