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スタンダードにおける青白コントロールの模索

2018/05/15 00:00 

    • Christian Calcano
    • Hareruya Pros Blog

Translated by Takuma Kusuzawa

『ドミナリア』が発売されて1週間が経ちましたが、このセットがスタンダードに与えた影響力の強さが見えてきましたね。私はしばらくスタンダードをプレイしていませんでしたが、プロツアー『ドミナリア』まで1ヶ月ということで、手始めに「青白コントロール」を試すことにしました。コントロールを使うのはすごく好きで、《ドミナリアの英雄、テフェリー》が公開された時、「青白」が一番に試したいデッキだと思いました。

ドミナリアの英雄、テフェリー

最初の大きな大会だったアトランタでのSCG Openではルディ・ブリクスザ/Rudy Brikszaが「青白」を使ってチームの優勝に貢献したり、Magic Onlineでも結果がたくさん残って、新環境で青白が結構良い位置にいると分かって、楽しみになりました。今日は今使われている「青白」のバリエーション、良いと思ったカードとそうでないカード、テストを進めているバージョンなどについて話をしようと思います!

いくつかデッキを見てみよう

RayFutureProのリスト

色々なリストに目を通して、友達の一人RayFutureProが5-0したリストから始めることにしました。

彼のリストが他のと大きく違うのは、《ヒエログリフの輝き》が4枚入っていることです。多くのデッキは《天才の片鱗》を4入れているか、2枚ずつに分けています。

ヒエログリフの輝き天才の片鱗

何個か前の環境で「青黒コントロール」を使っていたときに、私自身同じ変更をしたのですが、4枚目の土地を引けなかったり、土地が足りずカウンターするか《天才の片鱗》を打つか、選ばないといけない時があったのです。《ヒエログリフの輝き》を採用すると、少し厳しい手札でもキープできますし、土地を引くために「サイクリング」できたり、1ターンに呪文2枚で効果的に動けたりします。

《天才の片鱗》は占術2がなくても十分に強いので、普通に唱えて2枚引いてももちろん良いです。基本的に、《ヒエログリフの輝き》の良い所は柔軟性にあると思いますし、《排斥》《残骸の漂着》など4マナで唱えたいカードが他にもあるので、この調整は私好みです。

イプヌの細流

もう一つの特徴は、《イプヌの細流》が2枚入っていることです。これはメタゲームを深く読んでの採用だと感じています。青マナを出せる土地ではありますが、青マナを出すのに1ダメージのコストがかかりますし、《氷河の城砦》が必要とする島として数えられません。島と平地がたくさん入っているデッキなので後者はあまり大きな問題にはなりませんが、1ダメージは相手次第で致命的な差になりえます。

しかし、コントロールミラーやアドバンテージを得ようとする相手には最良の選択肢の一つです。一試合が目一杯長引き、たくさんのカードが引かれますからね。止めるためには相手がマナを使い切ったタイミングで《廃墟の地》を使うか、後々能力を打ち消すために《不許可》を取っておくしかありません。もし青白が流行ると思うのであれば、前向きに検討してほしいです。去年のアメリカ選手権でオリバー・トマコ/Oliver Tomajkoとの「青黒」ミラー戦でこのカードを使われた身としては、コントロールミラーでは《イプヌの細流》を入れずに戦いたくはありません

アドニス・メドラノのリスト

今度は、先週末のSCGボルチモアでチームを11位に導いたアドニス・メドラノ/Adonnys Medranoの「青白コントロール」に移りましょう。

さてまずは、アドニスの調整で気に入った、土地を27枚にしているところと、《残骸の漂着》についてです。土地を絶やさないことが大事なコントロールデッキで、土地27枚というのはずっと好きでした。除去や打ち消しで対戦相手との1:1交換を続けていき、1ターンで何個か呪文を唱えられるところまで可能な限り早く到達したいですからね。デッキの勝ち筋が5~6マナにあるのもあいまって、土地27が私の落ち着くところです

残骸の漂着

《残骸の漂着》に対して、うまく立ち回る相手も中にはいます。場を一掃できる状況じゃないから唱えたくない場合でも、1体のクリーチャーに対して打たざるをえない状況まで追い込まれることもあります。《ヒエログリフの輝き》《天才の片鱗》《排斥》と4マナ域を競っているので、2~3枚がちょうどよい所だと思います。

試練に臨むギデオン

彼は《試練に臨むギデオン》を1枚メインボードに入れることを選択しました。サイドボードによく見られるカードでRayFutureProもサイドには2枚入れていましたが、私もメインに入れるのが良いという確信はありません。ミラー戦では良い動きをしませんが、対アグロ戦では活躍します。特に《封じ込め》で除去できない《キランの真意号》のような問題になりがちなカードに有効です。

オラーズカの拱門

最後に話題に上げたい一枚は《オラーズカの拱門》です。私自身、1枚試しに入れてみて、ミラー戦で結構良かったのですが、彼は2枚入れていますね。一度ゲームが落ち着いて主導権を握れたなら、《オラーズカの拱門》はそのカードアドバンテージで、対戦相手を勝ち目のない所までしっかり沈めることができます。終盤には基本的に「昇殿」を達成しますし、たくさんエンチャントを引ければ「昇殿」達成まで短くなることもあります。27枚目の土地として間違いなく良いと思いますが、無色土地は負担になるかもしれないので、1枚で十分だと思います

私のリスト

たくさんのリストに目を通し、色んなカードを試した結果、これが今の所試そうと思っているリストです

見ての通りRayFutureProのリストとかなり似ていて、その差はほぼすべてサイドボードに見られます

神聖の発動

《神聖の発動》の採用は気に入っていて、2枚入れることにしました《排斥》《ベナリア史》《王神の贈り物》《キランの真意号》を入れている他の白いデッキに相性が良く、どれも良い的になります。「黒緑」デッキにも《キランの真意号》が入っているので有用ですし、サイドボード後に投入され厄介になりがちな《造命師の動物記》にも刺さります。《歩行バリスタ》《奔流の機械巨人》に対する追加の除去としても使えて、便利です。

ウルザの後継、カーン

使えば使うほど驚かされるカードだった《ウルザの後継、カーン》を、《試練に臨むギデオン》と入れ替えることにしました。どの「青白」にも入っている訳ではないですが、これまでの対戦した経験を踏まえると、《ウルザの後継、カーン》は今後急激に人気を増していくでしょうし、過小評価されることもないでしょう。

赤いアグロデッキ相手には決して良いカードではないですし、このデッキにはクリーチャーが入っていないので守るのには長けていませんが、ミッドレンジとコントロール相手には、《ウルザの後継、カーン》は1枚ですべてをこなします。着地してすぐプラスするともう忠誠値6で、大体の状況で生き残れますし、《燻蒸》で一掃した後はさらにカードアドバンテージを生み出します。しばらくはとても多くの《ウルザの後継、カーン》を見ることになると確信しています

黎明をもたらす者ライラ

《黎明をもたらす者ライラ》はほとんどアグロとミッドレンジ戦用です。赤単にも実際には解答がたくさんあるわけではないので、相手の軍勢を受け止めてくれる最高の手段です。《悪斬の天使》に似たカードがスタンダードで活躍するとは思いませんでしたが、思っていた以上に良いのは確かなようですね。ただメタゲームがコントロール寄りになっていると、メインデッキに入れるかよく考えてみないといけませんね。

歩行バリスタ

《歩行バリスタ》は個人的に試してみたいカードです。終盤に大量のマナを余らせていたり、後手で《光袖会の収集者》から動かれて解答がなく相手のドローを許すことがよくありましたからね。《ドミナリアの英雄、テフェリー》への対処がうまくできますし、サイドボード後は《封じ込め》がなくなって、《本質の散乱》も少しになるでしょうから、ミラー戦でも良い仕事をします。

ギデオンの叱責

最後になりますが、《ギデオンの叱責》は序盤に使える追加の除去で、特に後手で欲しい1枚です。この枠に入れられる他の候補は《霊気溶融》で、《キランの真意号》や他のクリーチャーでも相手のアタックを待たずに唱えられるので、呪文を唱えられないターンを減らすことができます。

結論

私が今、スタンダードの「青白コントロール」について考えているのはこんな感じです。コントロールはメタゲームがどうなっているかを見極めて答えを出すデッキの1つなので、今後のメタゲームがどう進化するか、しっかり気をつけないといけないですね《反逆の先導者、チャンドラ》が入ったデッキに対して厳しいのは確かなのですが、「黒緑」や「緑単」、「青白王神」や「白黒」のデッキに対しての強さが魅力です。

この記事が「青白」を知る手助けになったなら嬉しいですし、あなたの今後のスタンダードでの活躍を期待しています!今のスタンダードはここしばらくで一番の環境になりつつあるので、もっとプレイしていきたいと思っていますよ!

いつも読んでくれてありがとうございます。

クリスティアン・カルカノ

この記事内で掲載されたカード

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