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新環境スタンダード、総まとめ -プロツアー『アモンケット』を楽しむために-

2017/05/12 00:00 

    • 晴れる屋メディアチーム
    • コラム

 こんにちは!

 いよいよ今週末に迫ったプロツアー『アモンケット』。プロプレイヤーたちが織り成す最高の戦いに期待が高まりますね。

 プロツアー『アモンケット』の会場であるナッシュビルの日本との時差は13時間。プロツアーが始まったときに、日本は22時を過ぎていますが……もちろん皆さんは夜更かししてしまいますよね!

 さて、そんな夜更かし必至となるプロツアー『アモンケット』は、スタンダードとブースタードラフトによって行われます。

 プロツアー観戦をもっと楽しむために、一緒に現在のスタンダード環境を振り返りましょう!

■ 二つの変化

 マルドゥ機体と4色サヒーリという二大巨頭を中心に回っていたスタンダード環境は、4月28日に二つの大きな変化を迎えました。

 まずは大型エキスパンション、『アモンケット』の加入です

信義の神オケチラ周到の神ケフネト栄光の神バントゥ
熱烈の神ハゾレト不屈の神ロナス

 『アモンケット』の世界を象徴する5種類の神。中でも《不屈の神ロナス》はクリーチャーデッキ全般で、《熱烈の神ハゾレト》は赤いアグロが生まれるきっかけになるカードとして、プレビューで登場したときから期待されています。

灌漑農地栄光をもたらすもの

 復活したキーワード能力、「サイクリング」を持つ2色地形。そして《火炎舌のカヴー》《嵐の息吹のドラゴン》とでも言うべきドラゴン、《栄光をもたらすもの》。様々なカードがスタンダードを脅かすことになるでしょう。

 そして二つ目の変化。そう、《守護フェリダー》の禁止です

守護フェリダー

 《守護フェリダー》の禁止により、《サヒーリ・ライ》との無限コンボはスタンダードでは成立しなくなりました。このお手軽2枚コンボはモダンでもデッキが存在していたほどで、強力無比であることは言うまでもないでしょう。

 トップメタであるマルドゥ機体と双璧をなしていた4色サヒーリは、もちろん消滅を余儀なくされました。

《守護フェリダー》が追放したもの

 とはいえ、4色サヒーリは決してスタンダードで最強のデッキというわけではありませんでした。何故ならメタゲームの最前線には、常にマルドゥ機体という強力なライバルがついてきていたからです

無許可の分解キランの真意号ゼンディカーの同盟者、ギデオン

 コンボを阻害する除去と、プレインズウォーカーによる制圧を許さない圧倒的な攻勢。決して4色サヒーリはマルドゥ機体に有利なデッキではありません。先手を取ればコンボで勝利できることもあり、後手を取れば《サヒーリ・ライ》が生き残ることなく敗北してしまう。そう、相性は言うなれば五分でした。

 4色サヒーリの恐ろしさは、マルドゥ機体以外のあらゆるデッキに有利であるという点でした

 4色サヒーリはコンボもさることながら、そのサブプランが魅力的でした。相手にコンボを怯えさせつつ、《ニッサの誓い》《守護フェリダー》《反逆の先導者、チャンドラ》でアドバンテージを稼ぐこのデッキは、中速デッキにどこまでも強かったのです。

 その被害を最も受けたのは、環境初期に「機体メタの最右翼」として名を馳せていた緑黒でした。最序盤にプレッシャーを与えるカードを持たない緑黒は、《サヒーリ・ライ》を3ターン目に出されてしまうと対処ができず、そのため《守護フェリダー》を警戒して常に除去を構えるしかありません。その間に4色サヒーリは好きなように動くことができるのです。

 これは緑黒に限らず、機体よりスピードが遅いすべてのデッキに共通します

 そして《守護フェリダー》の禁止により、これまで環境から追放していた中速デッキ達がようやく日の目を浴びることとなったのです。

――少なくとも、そう思われていました。

■ 一強となった王者、マルドゥ機体


Andrew Jessup「マルドゥ機体」
SCGO Atlanta(1位)

4 《平地》
2 《沼》
1 《山》
4 《産業の塔》
4 《秘密の中庭》
4 《感動的な眺望所》
2 《霊気拠点》
2 《泥濘の峡谷》
2 《乱脈な気孔》

-土地 (25)-

4 《屑鉄場のたかり屋》
2 《歩行バリスタ》
4 《スレイベンの検査官》
4 《模範的な造り手》
2 《大天使アヴァシン》
2 《異端聖戦士、サリア》

-クリーチャー (18)-
4 《致命的な一押し》
4 《無許可の分解》
4 《キランの真意号》
1 《木端+微塵》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-呪文 (17)-
2 《グレムリン解放》
2 《精神背信》
2 《リリアナの誓い》
2 《先駆ける者、ナヒリ》
2 《死の宿敵、ソリン》
1 《マグマのしぶき》
1 《木端+微塵》
1 《苦い真理》
1 《苦渋の破棄》
1 《燻蒸》

-サイドボード (15)-
hareruya



 『アモンケット』発売後間もなくして、アメリカはアトランタで行われたSCG Open in Atlanta。4色サヒーリが消えて狙うべき仮想敵はマルドゥ機体のみとなったことで、あらゆる中速デッキが持ち込まれました。マルドゥ機体を狙う刺客の中でも最も多かったのは、やはりというべきか、天敵の消えた緑黒でした

ですが、最後までアトランタの地で立ち続けたのは、マルドゥ機体でした。

 『霊気紛争』スタンダード環境後期にOwen Turtenwaldが「best deck in standard」という言葉と共に世に送り出したこのリスト。新環境でもその強さを見せつけました。

木端+微塵

 新たに加わったカードは《木端+微塵》のみ。4色サヒーリを意識せずに済むようになったことで、専用対策カードに近かった《ショック》はサイドボードからも消えています。

 トップ8の内の5つの席を射止めたマルドゥ機体すべてで《歩行バリスタ》が4枚採用されていないというのも、4色サヒーリが消えた影響でしょう。

 4色サヒーリが消えたことで緑黒をはじめとした中速デッキは台頭してくるはずでした。ですが、マルドゥ機体は一筋縄ではいかないビートダウンです。メインはとてもクロックの早いアグロとして、サイド後はプレインズウォーカーコントロールとして立ち回るこのデッキは、そもそも対策がとても難しいのです。

 そしてもう一つ、要因がありました。4色サヒーリの退場を心待ちにしていたデッキが、他にも存在していたのです

■ よみがえった脅威、エーテルワークス


zeuth「エーテルワークス」
Standard PTQ(1位)

5 《森》
2 《島》
1 《山》
4 《霊気拠点》
4 《植物の聖域》
4 《尖塔断の運河》
2 《伐採地の滝》

-土地 (22)-

4 《ならず者の精製屋》
3 《つむじ風の巨匠》
1 《奔流の機械巨人》
3 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》

-クリーチャー (11)-
4 《霊気との調和》
2 《マグマのしぶき》
4 《蓄霊稲妻》
4 《検閲》
1 《予期》
4 《天才の片鱗》
4 《織木師の組細工》
4 《霊気池の驚異》

-呪文 (27)-
3 《不屈の追跡者》
3 《否認》
3 《霊気溶融》
2 《奔流の機械巨人》
2 《払拭》
2 《人工物への興味》

-サイドボード (15)-
hareruya


 《霊気池の驚異》を起動し続けて勝利を目指すデッキ、エーテルワークス。キーカードである《霊気池の驚異》が4マナであり、干渉する術をほとんど持たないこのデッキもまた、4色サヒーリが消えたことで再び表舞台へと舞い戻りました

墓後家蜘蛛、イシュカナ

 マルドゥ機体を倒すべく、緑黒を選択したプレイヤーは《墓後家蜘蛛、イシュカナ》などといった防御的なクリーチャーを採用しました。そのディフェンシブな構築では、エーテルワークスには歯が立ちません

検閲

 単純にエーテルワークスは『アモンケット』の恩恵も受けました。《検閲》は地味なカードながら、序盤の干渉手段と《霊気池の驚異》に辿り着くドロースペルという二つの役割を持っています。

 そしてこのエーテルワークス、驚くべきことにマルドゥ機体にも強いのです

 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を4ターン目に唱えることでのみ、マルドゥ機体に間に合っていたのが従来のエーテルワークスですが、このリストはクリーチャーを多く採用しているため、《霊気池の驚異》を起動する回数を稼げるようになっているのです

 中速に強いだけでなく、マルドゥ機体すらも克服したエーテルワークス。MOPTQ優勝という鮮烈なデビュー後、現実世界、Magic Online上問わず、その猛威を振るい始めました。

 ですが、出る杭は打たれるのが世の常。敵なしのエーテルワークスに、二つの青い刺客が立ち上がりました。

■ 第一の刺客、青赤コントロール


Kamo Riki「青赤コントロール」
BM Invi ラストチャンストライアル トーナメント#2権利獲得

4 《霊気拠点》
4 《尖塔断の運河》
4 《さまよう噴気孔》
9 《島》
5 《山》

-土地 (26)-

4 《奔流の機械巨人》
1 《周到の神ケフネト》

-クリーチャー (5)-
4 《マグマのしぶき》
4 《検閲》
4 《蓄霊稲妻》
2 《否認》
2 《本質の散乱》
1 《予期》
1 《明日からの引き寄せ》
3 《不許可》
1 《虚空の粉砕》
1 《焼けつく双陽》
4 《天才の片鱗》
2 《暗記+記憶》

-呪文 (29)-
3 《氷の中の存在》
2 《竜使いののけ者》
2 《周到の神ケフネト》
2 《払拭》
2 《力ずく》
1 《終止符のスフィンクス》
1 《否認》
1 《焼けつく双陽》
1 《粗暴な排除》

-サイドボード (15)-
hareruya


 打ち消しと除去とドローとフィニッシャーのみで構成された由緒正しき青赤コントロール《霊気池の驚異》で勝つデッキならばそれを打ち消してしまえば良い。とてもシンプルな回答です。

周到の神ケフネト

 青いコントロールデッキは『アモンケット』で強化されました。既に紹介した《検閲》はもちろんのこと、《周到の神ケフネト》はフィニッシャー圏ドローソースとしてデッキに組み込まれました。

明日からの引き寄せ

 《明日からの引き寄せ》はこれまで青系コントロールが抱えていた、「《天才の片鱗》《奔流の機械巨人》でしかアドバンテージが稼げない」という悩みを解消してくれました。X=3以上でキャストすればとりあえず強力で、後半は《スフィンクスの啓示》よろしく疑似的なフィニッシャーの役割を果たします。

 とはいえ、これらの加入によってビートダウン耐性が大幅についたというわけではありません。マルドゥ機体に対しての相性が悪いという点は根本的には解決していないのです

 「マルドゥ機体に弱くエーテルワークスに強い」。これが青赤コントロールの現在の立ち位置です。

 ですが、《マグマのしぶき》が『アモンケット』で加入したことにより、マルドゥ機体との相性は多少改善されています。《屑鉄場のたかり屋》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》という二つの悩みの種の内、前者を克服したのは非常に大きいです。

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が通ってしまえば高確率で敗北してしまいますし、土地を引きすぎてしまったり、逆に土地が序盤で止まってしまうと厳しいため、決してマルドゥ機体に有利とは言えませんが、エーテルワークスに勝利したいのならば、手に取る理由になります。

■ 第二の刺客、青白フラッシュ


Saito Tooru「青白フラッシュ」
プロツアーアルバカーキ(2017#4)予備予選in葛西(1位)

8 《平地》
6 《島》
4 《大草原の川》
1 《灌漑農地》
4 《港町》
1 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地 (24)-

4 《スレイベンの検査官》
4 《無私の霊魂》
2 《鎖鳴らし》
4 《呪文捕らえ》
3 《異端聖戦士、サリア》
4 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー (21)-
3 《検閲》
2 《呪文萎れ》
2 《停滞の罠》
4 《排斥》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-呪文 (15)-
3 《否認》
2 《折れた刃、ギセラ》
2 《断片化》
2 《秘密の解明者、ジェイス》
1 《保護者、リンヴァーラ》
1 《サリアの槍騎兵》
1 《消えゆく光、ブルーナ》
1 《明日からの引き寄せ》
1 《呪文萎れ》
1 《燻蒸》

-サイドボード (15)-
hareruya


 同じ青いデッキでも、打ち消しと速いクロックで打倒エーテルワークスを目指す。それが青白フラッシュです。

 前述のとおり、赤青コントロールはエーテルワークスに有利であるのは事実です。が、《つむじ風の巨匠》によりビートダウンされてしまうケースも少なくありません。打ち消しは《霊気池の驚異》にとっておかなければなりませんし、単体除去ばかりのデッキのため、次々と現れる飛行機械トークンには苦戦します。《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を手札から連打されるケースも多々あります。

検閲大天使アヴァシン呪文捕らえ

 青白フラッシュならば、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を手札から唱えられて負けることはほとんどありません。《つむじ風の巨匠》《無私の霊魂》を止められてしまうために鬱陶しいですが、豊富な打ち消しに加えて《大天使アヴァシン》があります。除去を《蓄霊稲妻》しか持たないエーテルワークスには劇的に刺さります。

 マルドゥ機体が大量に発生したSCG Openでこそ勝つことはできませんでしたが、先週末の東京のPPTQでは二日連続で優勝を収めています。エーテルワークスの流行が見事に追い風となっているというわけです。

 青赤コントロールよりも更にエーテルワークスに相性の良い青白フラッシュですが、やはりというべきか、マルドゥ機体には苦戦を強いられます。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《大天使アヴァシン》にはカウンターを合わせることができるものの、青白フラッシュでは《模範的な造り手》からの《キランの真意号》にはほとんど対処不能なのです。

■ プロツアーで活躍が期待されるカード達

 マルドゥ機体の一強状態を早速打ち破ったエーテルワークス。そしてエーテルワークスキラーとして名乗りを上げた青赤コントロールと青白フラッシュ。青いデッキに強いマルドゥ機体。

 現在のスタンダード環境はこのような図式となっています。もしここから勝ち組になろうとするのならば、青いデッキにめっぽう強いエーテルワークスか、機体に強い青いデッキ、あるいはエーテルワークスに勝てるマルドゥ機体ということになるでしょう。もしくは、まったく新しいデッキか

《儀礼的拒否》《金属の叱責》

儀礼的拒否金属の叱責

 エーテルワークスを意識するのならば、《儀礼的拒否》《金属の叱責》といったカードの出番となるでしょう。プロツアー『カラデシュ』ではエーテルワークスは押しも押されもせぬトップメタであり、そのために青を入れた4色機体が勝ち上がって来ました。

 4色機体は《尖塔断の運河》を採用する必要があり、現在主流となっているマルドゥ機体が持つ「マナベースの安定」が消えてしまうことになります。

 それでもエーテルワークスに対して機体が有利に立つには、やはり打ち消し呪文です。プロツアーでは久しぶりに4色機体を見ることができるのではないでしょうか。

《墓後家蜘蛛、イシュカナ》

墓後家蜘蛛、イシュカナ

 中速デッキの要となる《墓後家蜘蛛、イシュカナ》。これを軸とするデッキはプロツアーで現れるはずです。

 マルドゥ機体と青白フラッシュに強いこのカードですが、実は『アモンケット』で加入した「サイクリング」カードたちにより強化されています

排斥

 《排斥》は「昂揚」を大きく助けるカードです。これまでは《過去との取り組み》を使用してようやく5ターン目に「昂揚」を達成することができましたが、《排斥》のおかげでハードルはかなり下がりました。

 《ウルヴェンワルド横断》《墓後家蜘蛛、イシュカナ》のタッグは様々なデッキに組み込むことができます。緑黒昂揚はもちろんですし、エーテルワークスでも採用が可能です。

 構築力が非常に問われる「昂揚」というシステム。それだけに、プロプレイヤーたちの作り上げた至高の75枚に期待せずにはいられません。

《戦墓の巨人》

戦墓の巨人

 SCG Open in Atlantaでトップ16入りを果たして以降、Magic Onlineでその姿をよく見かけるゾンビ・ビートダウン

 ゾンビと言えば『イニストラード』時期のスタンダードを思い出す方も多いのではないでしょうか。《墓所這い》《ゲラルフの伝書使》でコントロールにめっぽう強いデッキでした。

 今回のゾンビはどちらかといえばアグロに対して強く、そして速いデッキです。大量の『アモンケット』産の新鮮なゾンビを取り入れることで、《戦墓の巨人》は躍動する場所をようやく見つけたのです。

 現状のゾンビは《コジレックの帰還》などの全体除去を苦手とするデッキですが、例えば《秘蔵の縫合体》が入ることで除去耐性をつけられます。

 プロツアーに押し寄せる死者の群れにも期待したいですね。


lennysill「黒単ゾンビ」
Competitive Standard Constructed League(5-0)

21 《沼》
3 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地 (24)-

4 《墓所破り》
4 《戦墓の巨人》
4 《戦慄の放浪者》
2 《呪われた者の王》
4 《金属ミミック》
4 《無情な死者》

-クリーチャー (22)-
3 《致命的な一押し》
3 《闇の掌握》
4 《闇の救済》
4 《リリアナの支配》

-呪文 (14)-
4《精神背信》
3《集団的蛮行》
2《疫病吹き》
2《餌食》
2《不帰+回帰》
1《致命的な一押し》
1《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-サイドボード (15)-
hareruya


《新たな視点》

新たな視点

 革新的なアイディアは往々にして天才から突然生まれます

浅原 晃

※画像はBIG MAGICより引用させていただきました。

 デッキ構築の天才、BIG MAGIC ELDERSの浅原 晃さんがBIG MAGIC Openに持ち込み、誰もがその動きに驚愕し、感嘆したゼウスサイクリング

シェフェトのオオトカゲ副陽の接近葬送の影

 《奇妙な森》《シェフェトのオオトカゲ》でマナブーストし、《新たな視点》を設置。そして次々にカードをサイクリングしていき、《副陽の接近》で勝利するというこのデッキ。《砂時計の侍臣》《奇妙な森》をエンチャントした土地を起こせば2マナが増え、サイクリングしていく内に《葬送の影》に行き着けば、デッキのカードをすべて引き切ることができるでしょう

 フィニッシュ手段は《副陽の接近》です。まさかこのカードを1ターンに2回打つデッキが生まれるなど、誰が想像したでしょうか。

 デッキの速度は意外にも速く、《新たな視点》を置いたターンに決着がつくことも少なくありません。しかも《花粉のもや》《排斥》という妨害手段もありますから、《新たな視点》を置くまでただ殴られ続けるわけでもないのです。

 このゼウスサイクリング、単なるネタデッキとして片づけるには強すぎます。まさに天才の新たな視点から出来上がったデッキです。

 プロプレイヤー達の新たな視点から生み出される全く新しいデッキにも期待したいですね。


浅原 晃「ゼウスサイクリング」
BIG MAGIC Open vol.9

5 《森》
1 《島》
1 《沼》
1 《平地》
4 《灌漑農地》
4 《隠れた茂み》
4 《梢の眺望》
1 《進化する未開地》
2 《要塞化した村》

-土地 (23)-

4 《砂時計の侍臣》
4 《シェフェトのオオトカゲ》
1 《終止符のスフィンクス》

-クリーチャー (9)-
4 《ウルヴェンワルド横断》
4 《花粉のもや》
4 《葬送の影》
3 《奇妙な森》
1 《副陽の接近》
4 《排斥》
4 《新たな視点》
4 《新たな信仰》

-呪文 (28)-
4 《うろつく蛇豹》
3 《光輝の炎》
2 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
2 《終止符のスフィンクス》
1 《山》
1 《周到の神ケフネト》
1 《造反の代弁者、サムト》
1 《過ぎ去った季節》

-サイドボード (15)-
hareruya


■ プロツアー『アモンケット』、いよいよ開幕!

 いよいよ、『アモンケット』が開幕します。

 マルドゥ機体とエーテルワークス、青いデッキたちによる三つ巴のメタゲーム。プロツアーではどのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。

 そしてまったく新しいデッキは出現するのか。

 最後に勝利の拳を掲げるのは、その懐に帯刀しているデッキは果たして。

 今からワクワクが止まりませんね!

■ プロツアーに挑む、Hareruya Pros&Hareruya Hopes

 最後に、今回のプロツアーに出場するHareruya Pros、Hareruya Hopesの選手たち、そして彼らの所属するチームをご紹介します!

Hareruya(所属メンバー全員がHareruya Pros選手)

Hareruya
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 齋藤 友晴選手、中村 修平選手、高橋 優太選手、ジェレミー・デザーニ選手、オリヴィエ・ポラック=ロットマン選手、ペトル・ソフーレク選手という日本とヨーロッパのHareruya Prosメンバーのみで構成されたドリームチーム!

プロツアー『霊気紛争』ではチーム合計28点と苦しいスタートとなってしまっていますが、ペトル・ソフーレク選手は3月にグランプリ・バルセロナ2017で優勝し、齋藤選手はつい先日、グランプリ・北京2017でトップ4に入賞したばかり!

 素晴らしい選手が勢ぞろいの『チームHareruya』だけに、ここからの怒涛の巻き返しに期待が高まります!

Musashi(八十岡 翔太選手所属)

Musashi
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 Team Cygamesの山本 賢太郎選手、渡辺 雄也選手、市川 ユウキ選手、覚前 輝也選手に加え、Dig.cardsの行弘 賢選手、そしてHareruya Prosの八十岡 翔太選手という日本のトッププロで構成されたこのチームは、現在プロツアー・チームシリーズで1位!

 プロツアー『霊気紛争』ではチーム内からトップ8のプレイヤーは輩出できなかったにもかかわらず49点のプロポイントを獲得し、今チームシリーズの先頭に立っているのです。いかに個々の選手達のアベレージが高いかがうかがえますね。

 果たして今回は何点のプロポイントを積み重ねるのでしょうか。同率1位のMTG Mint Card、5点差で追いかけるFace to Face Gamesとの闘いにも注目です!

Last Samurai(津村 健志選手所属)

Last Samurai
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 Hareruya Prosの津村 健志選手、BigMagicプロの藤田 剛史選手、大礒 正嗣選手、三原 槙仁選手という4人の殿堂表彰選手に、BigMagicプロの瀧村 和幸選手、そして玉田 遼一選手というプロツアーチャンプとプロツアーファイナリストで結成されたLast Samurai。

 獲得しているプロポイントは現在19点ですが、この豪華なメンバーはいつでもプロツアー・チームシリーズを脅かす存在のはずです。4人の殿堂者と栄光のプロツアー決勝の舞台を戦った2人が、この順位に甘んじているわけがありません。

国内外問わずファンを多数抱えるスターチームは、プロツアー『アモンケット』で爆発してくれることでしょう!

Genesis(ルーカス・ブローン選手、マーティン・ミュラー選手所属)

Genesis
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 ブラッド・ネルソン選手、ルーカス・ブローン選手、セス・マンフィールド選手、マイケル・メジャーズ選手、マーティン・ダン選手、マーティン・ミュラー選手と大陸のスターが集まったこのチーム。

 現在は11位で35点のプロポイントを保有しており、まだ十分に頂点を目指せる場所に位置しています。プロツアーチャンプにプレイヤー・オブ・ザ・イヤー、ワールドチャンピオンと豪華絢爛のこのメンバーには、1位との9点差などあってないようなものです。

この中の誰かがプロツアー『アモンケット』を制しても誰も不思議には思わないでしょう。それほどの6人が徒党を組んだ『チームGenesis』、要注目です。

Opportunity(ピエール・ダジョン選手所属)

Oppotunity
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 ピエール・ダジョン選手、マグナス・ラント選手、グジェゴジュ・コヴァルスキー選手、マッテオ・モウレ選手、マルコ・カミルッツィ選手に、フランスの殿堂プレイヤーであるガブリエル・ナシフ選手というヨーロッパ連合チーム。

 近年マジックシーンで活躍するプレイヤーと、古から現在も第一線で活躍を続ける生ける伝説が手を取り合った『チームOpportunity』は、一筋縄では行かないチームです。ここまでの獲得プロポイントは27点で、虎視眈々とトップ4の座席を狙っています。

 その名の通り、『チームOpportunity』は『好機』を見逃しません。栄光の日曜日を席巻してもなんら不思議はないでしょう。

MTG Bent Card(マイケル・ボンデ選手所属)

MTG Bent Card
※画像はMagic: the Gathering 英語公式ウェブサイトより引用させていただきました。

 アンドレア・メングッチ選手、アンソニー・リー選手、ハヴィエル・ドミンゲス選手、クリスティアン・カルカノ選手、ミカエル・ボンデ選手、コーリー・バウマイスター選手という5か国の精鋭達による連合軍。それが『MTG Bent Card』です。

 全員が全盛期を迎えている、とても熱気あるこのチーム。順位は20位ですが、一度勢いに乗ればこのチームは止まりません。マジックに対する飽くなき探求心、情熱、そして実力。そのすべてを持ち合わせるのが『MTG Bent Card』です。

 プロツアー『アモンケット』が彼らの独壇場となるかもしれません。

 そして、Hareruya Prosの原根 健太選手、金川 俊哉選手、Hareruya Hopesの熊谷 陸選手、大木 樹彦選手もプロツアー『アモンケット』に参戦!

 応援、何卒よろしくお願いいたします!

■ 生放送の予定




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