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USA Legacy Express vol.87 -SCG Premier IQ Worcester etc.-

2015/09/24 00:00 

    • Kenta Hiroki
    • コラム

皆さんこんにちは。

今週末にはいよいよ待ちに待った『戦乱のゼンディカー』のプレリリースがありますが皆さん参加されますか?新カード以外にも絵柄が一新されたフルアートフェッチランドもあるので、人気の出そうなセットです。

さて、今回の記事では【SCG Premier IQ Worcester】【SCG Premier IQ Milwaukee】の結果を見ていきたいと思います。



SCG Premier IQ Worcester
~Esperカラーのコントロールが優勝~


2015年9月13日

Evan Flynn
※画像は【StarCityGames.com】より引用させていただきました。

1位 Esper Control/青白黒ジャンク
2位 Omni-tell/実物提示教育
3位 Miracles/白青奇跡
4位 Miracles/白青奇跡
5位 Enchantress/エンチャントレス
6位 Grixis Pyromancer/青黒赤ジャンク
7位 UG Cloudpost/12ポスト
8位 Miracles/白青奇跡


トップメタのMiraclesとOmni-tellを抑えて優勝を収めたのは《僧院の導師》を軸にしたEsperカラーのミッドレンジコントロールでした。

【SCG Invitational Season 3】【レガシー選手権2015】で猛威を振るったGrixis Delverは見当たらず、Miraclesが多く勝ち残っていました。また、SCG Invitationalなどと比べるとややカジュアル寄りのIQらしく、5位入賞のEnchantressなど珍しいデッキも見られます。



SCG Premier IQ Worcester デッキ解説

「Esper Control」「Enchantress」「Grixis Pyromancer」



Evan Flynn「Esper Control」
SCG Premier IQ Worcester (1位)

2 《島》
1 《平地》
1 《沼》
3 《Tundra》
2 《Underground Sea》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
2 《湿地の干潟》

-土地(19)-

2 《瞬唱の魔道士》
2 《悪意の大梟》
4 《僧院の導師》

-クリーチャー(8)-
4 《剣を鍬に》
4 《ギタクシア派の調査》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
4 《陰謀団式療法》
2 《呪文貫き》
2 《対抗呪文》
1 《毒の濁流》
4 《Force of Will》
3 《時を越えた探索》
1 《精神を刻む者、ジェイス》

-呪文(33)-
3 《翻弄する魔道士》
2 《狼狽の嵐》
2 《外科的摘出》
2 《盲信的迫害》
1 《水流破》
1 《解呪》
1 《議会の採決》
1 《機を見た援軍》
1 《無のロッド》
1 《遍歴の騎士、エルズペス》

-サイドボード(15)-
hareruya



レガシーのEsper Controlというと《石鍛冶の神秘家》と装備品のパッケージを軸にしたEsper Stonebladeが有名ですが、今大会見事に優勝を収めたのは《僧院の導師》を軸にしたレガシー版のEsper Mentorでした。


☆注目ポイント

Grixis Controlの赤の代わりに白を足したような構成で、《若き紅蓮術士》《僧院の導師》になり《稲妻》《剣を鍬に》に代えられています。直接ダメージによる最後の一押しが不可能になりましたが、その分相手の《グルマグのアンコウ》《タルモゴイフ》といった高タフネスのクリーチャーを容易に除去することが可能になりました。

アンチ青スペルの《紅蓮破》にアクセスが出来なくなったのは残念ですが、白はコンボデッキに強く相手の手札を覗ける《ギタクシア派の調査》とも相性が良好でMiraclesの《終末》を指定したりと多くのマッチアップで活躍が期待できる《翻弄する魔道士》や、《若き紅蓮術士》《真の名の宿敵》のほか小型クリーチャーを展開してくるDeath and TaxesやElvesに効く《盲信的迫害》にもアクセスを可能にします。

他にもMiraclesやGrixis Controlとのマッチアップで《紅蓮破》に引っかからないフィニッシャーとして活躍する《遍歴の騎士、エルズペス》やGrixis Delverに対して時間を稼ぐ《機を見た援軍》など、サイドボードの選択肢が豊富なのが白を足すメリットです。


僧院の導師陰謀団式療法翻弄する魔道士





Curtis Wiemann「Enchantress」
SCG Premier IQ Worcester (5位)

5 《森》
1 《平地》
1 《Savannah》
1 《ドライアドの東屋》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《霧深い雨林》
4 《セラの聖域》
1 《Karakas》

-土地(20)-

4 《アルゴスの女魔術師》
1 《開花の幻霊》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》

-クリーチャー(6)-
4 《緑の太陽の頂点》
4 《エレファント・グラス》
4 《ミリーの悪知恵》
4 《楽園の拡散》
4 《繁茂》
1 《踏査》
2 《安らかなる眠り》
2 《真の木立ち》
1 《ルーンの光輪》
4 《女魔術師の存在》
2 《独房監禁》
1 《払拭の光》
1 《Helm of Obedience》

-呪文(34)-
4 《神聖の力線》
3 《三なる宝球》
2 《未達への旅》
1 《悟りの教示者》
1 《安らかなる眠り》
1 《真の木立ち》
1 《忘却の輪》
1 《窒息》
1 《謙虚》

-サイドボード(15)-
hareruya



久々に上位入賞を収めたEnchantress。《アルゴスの女魔術師》《女魔術師の存在》を設置した後にエンチャントスペルをキャスト。大量のカードを引きつつ《セラの聖域》でマナを大量に捻出し、《独房監禁》《エレファント・グラス》で相手の行動を制限しながら《引き裂かれし永劫、エムラクール》《安らかなる眠り》《Helm of Obedience》のコンボで勝負を決めます。異なる軸から攻めるデッキなので、青いフェアデッキに強いデッキです。


☆注目ポイント

9枚目のEnchantressとして《開花の幻霊》が採用されています。それ自体がエンチャントであると同時に緑のクリーチャーなので、《緑の太陽の頂点》《真の木立ち》でサーチしてくることも可能です。「探査」やLoamエンジン対策になる《安らかなる眠り》はこのデッキでは《Helm of Obedience》とのコンボで勝ち手段の1つになります。

エンチャントをプレイすること自体がこのデッキにとってアドバンテージに直結するので、《神聖の力線》《窒息》といった特定の戦略に対して劇的な効果が望めるエンチャントがサイドに多く採られています。また、エンチャントではありませんがコンボ対策に《三なる宝球》も見られます。


アルゴスの女魔術師セラの聖域開花の幻霊





Rich Shay「Grixis Pyromancer」
SCG Premier IQ Worcester (6位)

2 《島》
1 《山》
3 《Volcanic Island》
3 《Underground Sea》
4 《沸騰する小湖》
4 《汚染された三角州》
1 《溢れかえる岸辺》

-土地(18)-

4 《若き紅蓮術士》
2 《瞬唱の魔道士》
1 《ヴリンの神童、ジェイス》
2 《真の名の宿敵》

-クリーチャー(9)-
4 《ギタクシア派の調査》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
4 《陰謀団式療法》
4 《稲妻》
1 《対抗呪文》
1 《コラガンの命令》
4 《Force of Will》
4 《時を越えた探索》
1 《梅澤の十手》
1 《ダク・フェイデン》
1 《精神を刻む者、ジェイス》

-呪文(33)-
3 《外科的摘出》
2 《紅蓮破》
2 《血染めの月》
2 《真髄の針》
1 《ヴェンディリオン三人衆》
1 《イゼットの静電術師》
1 《概念泥棒》
1 《二股の稲妻》
1 《毒の濁流》
1 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya



エターナルフォーマットを主戦場とするRich ShayはレガシーではGrixis Controlを使い続けており、今大会でも入賞を収めています。「探査」クリーチャーは不採用で、《ヴリンの神童、ジェイス》《コラガンの命令》、4枚採用された《時を越えた探索》など、【Gerry Thompsonのリスト】に近い構成になっています。


☆注目ポイント

【SCG Invitational Season 3】でTodd Andersonが使用していたリストは《ヴリンの神童、ジェイス》《瞬唱の魔道士》に差し替えられていましたが、今大会で入賞を収めたRich Shayは《ヴリンの神童、ジェイス》を1枚だけ採用しています。除去耐性は皆無に近いですが、ルーター能力は「探査」や《瞬唱の魔道士》とのシナジーがあり、デッキの方向性にもフィットしています。

《悪意の大梟》《真の名の宿敵》に差し替えられていますが、「探査」クリーチャーを採用していないためこれまで勝ち手段が細かったところ、《梅澤の十手》と合わせてこのデッキのフィニッシュ力を高める役割を担いそうです。トークンを生み出す《若き紅蓮術士》もあり、装備先の対象に困ることも少なくなりそうです。

サイドの《概念泥棒》はこのデッキでは相手の《渦まく知識》《精神を刻む者、ジェイス》の起動にレスポンスして出してドローを盗む以外にも、《ダク・フェイデン》の「+1」能力を相手に使うことで相手に2枚捨てさせ自分は2ドローというように、積極的にアドバンテージを取りにいく使い方もできます。


ヴリンの神童、ジェイス梅澤の十手概念泥棒




SCG Premier IQ Milwaukee ~Elvesが久々に優勝~

2015年9月20日

Matthew Hoey
※画像は【StarCityGames.com】より引用させていただきました。

1位 Elves/エルフ
2位 Aluren/アルーレン
3位 Sultai Delver/青黒緑アグロ
4位 Jeskai Stoneblade/白青石鍛冶
5位 Grixis Delver/青黒赤ジャンク
6位 Omni-tell/実物提示教育
7位 Nic Fit/エクスプローラーロック
8位 4 Color Pyromancer/青黒赤ジャンク

SCG Premier IQらしく、定番のOmni-tellやGrixis Delverに混ざってAlurenのようにレガシーでも珍しいデッキが見られます。

今大会優勝を収めたElvesは以前と比べると上位では見かけなくなっていたアーキタイプでしたが、苦手とするMiraclesが今大会では上位に不在だったことが勝因だと思われます。



SCG Premier IQ Milwaukee デッキ解説

「Aluren」「Nic Fit」



Alex Barnett「Aluren」
SCG Premier IQ Milwaukee (2位)

1 《島》
1 《沼》
1 《森》
2 《Bayou》
2 《Underground Sea》
1 《Taiga》
1 《Tropical Island》
4 《霧深い雨林》
4 《汚染された三角州》
4 《新緑の地下墓地》

-土地(21)-

4 《死儀礼のシャーマン》
4 《悪意の大梟》
1 《夢で忍び寄るもの》
1 《漁る軟泥》
1 《洞窟のハーピー》
4 《帝国の徴募兵》
4 《断片無き工作員》
1 《寄生的な大梟》
1 《永遠の証人》

-クリーチャー(21)-
4 《渦まく知識》
4 《陰謀団式療法》
4 《思考囲い》
1 《悪魔の意図》
1 《時を越えた探索》
4 《魔の魅惑》

-呪文(18)-
4 《突然の衰微》
2 《再利用の賢者》
2 《夜の戦慄》
1 《疫病媒体》
1 《フェアリーの忌み者》
1 《月の大魔術師》
1 《イゼットの静電術師》
1 《墓掘りの檻》
1 《虚無の呪文爆弾》
1 《真髄の針》

-サイドボード(15)-
hareruya



様々なデッキが存在するレガシーでも珍しい部類に入るAluren。デッキ名にもなっている緑の4マナエンチャントの《魔の魅惑》を場に出して、《洞窟のハーピー》《寄生的な大梟》による無限ループで勝利します。


☆注目ポイント

デッキ内のクリーチャーの全てがパワー2以下でまとめられているため、コンボ発動のキークリーチャーである《洞窟のハーピー》を含めたデッキ内のクリーチャーを《帝国の徴募兵》でサーチしてこれるので、コンボを揃えるのも容易です。

《Force of Will》を採用したリストも見かけますが積極的に妨害できるハンデスが選択されています。コンボを安全に通すために《思考囲い》《陰謀団式療法》の8枚体制です。

《死儀礼のシャーマン》のマナ加速能力により、最速3ターン目にコンボ発動が可能です。また、《断片無き工作員》を採用しているため、サイド後は《突然の衰微》を投入してSultaiカラーのミッドレンジとして振る舞うことも可能です。あまり見かけないデッキなため、対策が薄いのもこのデッキの強みです。


魔の魅惑帝国の徴募兵断片無き工作員





David Gleicher「Nic Fit」
SCG Premier IQ Milwaukee (7位)

2 《沼》
2 《森》
1 《島》
2 《Tropical Island》
2 《Underground Sea》
1 《Bayou》
1 《ドライアドの東屋》
4 《霧深い雨林》
4 《新緑の地下墓地》
2 《汚染された三角州》

-土地(21)-

4 《死儀礼のシャーマン》
3 《老練の探険者》
4 《悪意の大梟》
1 《幻影の像》
1 《漁る軟泥》
1 《粗石の魔道士》
1 《苦痛の公使》
1 《再利用の賢者》
1 《永遠の証人》
1 《エレンドラ谷の大魔導師》
1 《残忍なレッドキャップ》
2 《スラーグ牙》
1 《叫び大口》
1 《墓所のタイタン》

-クリーチャー(23)-
4 《渦まく知識》
4 《陰謀団式療法》
2 《ギタクシア派の調査》
1 《突然の衰微》
1 《繰り返す悪夢》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《師範の占い独楽》
3 《出産の殻》

-呪文(17)-
4 《Force of Will》
2 《ヴェンディリオン三人衆》
2 《被覆》
1 《エレンドラ谷の大魔導師》
1 《暗黒破》
1 《思考囲い》
1 《突然の衰微》
1 《虚無の呪文爆弾》
1 《真髄の針》
1 《梅澤の十手》

-サイドボード(15)-
hareruya



《老練の探険者》で土地を伸ばして高コストのパワーカードを展開していくランプデッキで、Nic Fitと呼ばれていますがSultaiカラーの《出産の殻》デッキでもあり、緑、黒、青の3色の中から優秀なETB能力を持つクリーチャーが集められています。デッキの性質上Delverなどのテンポデッキに強く、コンボデッキが少数でフェアデッキが多い環境で強さを発揮するデッキです。


☆注目ポイント

現在様々なデッキに採用されている《陰謀団式療法》はこのデッキでは《老練の探険者》を墓地に送る手段でもあります。1ターン目《老練の探険者》、2ターン目《陰謀団式療法》(フラッシュバック)で《老練の探険者》を墓地に落としてマナを伸ばし、《スラーグ牙》《墓所のタイタン》といったフィニッシャーに繋げていきます。これらのフィニッシャーは除去されてもトークンを残していくので、単体除去が主なレガシーでは相手に複数の除去を使わせることでアドバンテージを得ることが出来ます。

先ほど紹介したAlurenと同様に《Force of Will》はメインに不採用で、妨害要素はハンデスのみです。《悪意の大梟》が4枚採用されていることからも、フェアデッキを意識していたことが窺えます。相手のクリーチャーと確実に交換が可能でキャントリップ付きなため、アドバンテージが取れます。

《老練の探険者》スタート以外にも、《死儀礼のシャーマン》から最速2ターン目に《出産の殻》に繋げて、《悪意の大梟》をキャストしその後《出産の殻》を起動して《永遠の証人》《粗石の魔道士》をサーチしさらにアドバンテージを稼いでいくという展開も可能です。

このように継続的にカードアドバンテージを稼いでいくのに長けているデッキですが、デッキ内の重いクリーチャーやスペルが手札に来てしまった場合に動きがもっさりしてしまうという弱点もあり、コンボとの相性は悪くなります。そのためサイドには《Force of Will》など、追加の妨害スペルが多めに積まれています。


老練の探険者出産の殻Force of Will




総括

オープンやInvitationalと比べると規模が小さいIQでは、MiraclesやOmni-tell、Grixis Delverのようなトップメタのデッキも見られますが、他にも【SCG Premier IQ Worcester】で入賞を収めたEnchantressや【SCG Premier IQ Milwaukee】で準優勝を収めたAlurenといったローグデッキも見られます。

現環境最後のレガシーの大会も終了し、今週末は『戦乱のゼンディカー』のプレリリースのためSCG関連のイベントはお休みで、アメリカでは来週末までレガシーの大きな大会はないようです。来週末にはいよいよ『戦乱のゼンディカー』がリリースされ新環境に突入します。次回の記事ではリリース直後に開催されるSCG Premier IQ Indianapolisの結果をカバーしていく予定です。

以上USA Legacy Express vol.87でした。

それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいレガシーライフを!



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