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USA Legacy Express vol.84 -SCGO Washington DC-

2015/08/13 00:00 

    • Kenta Hiroki
    • コラム

みなさんこんにちは!

レガシープレイヤーにとって嬉しいニュースがあります。まだ先の話になりますが、来年の11月に千葉で開催されるGPのフォーマットにレガシーが採用されます。
GP京都も2000人近い参加者が集まっているので、さらなる盛り上がりが期待できそうです。
2016年のGPの予定に関して詳しくは【こちら】をご覧ください。

さて、今回の記事ではSCGO Washington DCの入賞デッキを見ていきたいと思います。



SCGO Washington DC トップ8
~Omni-tellが参加者500人を超えるオープンの頂点に~


2015年8月9日

Josh Pelrine
※画像は【StarCityGames.com】より引用させていただきました。

1位 Omni-tell/実物提示教育
2位 Esper stoneblade/白青石鍛冶
3位 Grixis Delver/青黒赤ジャンク
4位 Temur Delver/カナディアン・スレッショルド
5位 TES/むかつきストーム
6位 Reanimator/リアニメイト
7位 Lands/土地単
8位 Death and Taxes/白ウィニー

Reanimator、TES、Grixis DelverやEsper stoneblade、Death and Taxes、Landsなどコンボ、フェアと混沌とした環境を制したのはOmni-tellでした。
【2日目進出デッキ】を見る限りではOmni-tell、Miracles、Grixis Delverがトップメタで、次点でInfectが多かったようです。

特にOmni-tellとMiraclesに強いInfectはトップ8には残れなかったものの、InfectマスターのTom RossやレガシーのSCGOでInfectで2度のトップ8入賞経験のあるZachary Kochも含めてトップ32内に4名と健闘していました。



SCGO Washington DC デッキ紹介
「Omni-tell」「Esper stoneblade」「TES」「Reanimator」「Death and Taxes」



Josh Pelrine「Omni-tell」
SCGO Washington DC (1位)

5 《島》
2 《Volcanic Island》
4 《霧深い雨林》
2 《溢れかえる岸辺》
2 《汚染された三角州》
1 《沸騰する小湖》
1 《古えの墳墓》
1 《裏切り者の都》

-土地(18)-

2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》

-クリーチャー(2)-
4 《ギタクシア派の調査》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
4 《定業》
4 《呪文貫き》
1 《衝動》
4 《実物提示教育》
3 《狡猾な願い》
4 《Force of Will》
4 《時を越えた探索》
4 《全知》

-呪文(40)-
2 《若き紅蓮術士》
2 《稲妻》
2 《紅蓮破》
1 《狼狽の嵐》
1 《外科的摘出》
1 《電謀》
1 《蟻の解き放ち》
1 《紅蓮地獄》
1 《エラダムリーの呼び声》
1 《直観》
1 《拭い捨て》
1 《火想者の予見》

-サイドボード(15)-
hareruya



優勝を収めたのはレガシーでも代表的なコンボデッキとして大きな大会では必ずと言っていいほど見かけるOmni-tellでした。
今大会では母数こそ多かったものの上に行くほど対策が厳しかったようで、トップ8にまで勝ち残ったのはわずか1名でした。
それでも優勝してしまうあたり、デッキの地力の高さがうかがえます。


☆注目ポイント

サイドに《若き紅蓮術士》《稲妻》《紅蓮破》が積まれているため、ヘイトベアーや他の青いデッキに耐性があります。
GP京都で八十岡 翔太選手が入賞を収めて以来このタッチ赤バージョンは現在の主流になっているようです。

メインは2枚目の《裏切り者の都》《古えの墳墓》になっている以外はGP京都と同様の構成です。
サイドも《裂け目の突破》がサーチスペルの《直観》に代えられている以外の変更点はないことから、Omni-tellの完成形の一つと言えるでしょう。


全知稲妻直観





Shaheen Soorani「Esper Stoneblade」
SCGO Washington DC (2位)

2 《島》
1 《平地》
1 《沼》
3 《Tundra》
3 《Underground Sea》
1 《Scrubland》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
2 《湿地の干潟》
1 《Karakas》

-土地(22)-

4 《石鍛冶の神秘家》
2 《瞬唱の魔道士》
1 《ヴェンディリオン三人衆》

-クリーチャー(7)-
4 《剣を鍬に》
4 《渦まく知識》
4 《思考囲い》
1 《思案》
1 《対抗呪文》
3 《未練ある魂》
1 《議会の採決》
1 《直観》
1 《至高の評決》
3 《Force of Will》
2 《時を越えた探索》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《梅澤の十手》
1 《殴打頭蓋》
3 《精神を刻む者、ジェイス》

-呪文(31)-
2 《封じ込める僧侶》
2 《呪文貫き》
2 《陰謀団式療法》
2 《非業の死》
2 《安らかなる眠り》
1 《概念泥棒》
1 《青霊破》
1 《解呪》
1 《Force of Will》
1 《テレミンの演技》

-サイドボード(15)-
hareruya



Esper好きで知られているShaheen Sooraniは今大会でもEsper Stonebladeを持ち込み、準優勝という好成績を収めました。《直観》《未練ある魂》など数年前のレガシーを見ているようです。
以前から存在するEsper Stonebladeのリストと変化がないように見えますが、「探査」スペルの《時を越えた探索》がしっかり採用されています。


☆注目ポイント

メインから《思考囲い》が4枚、サイドにも《陰謀団式療法》が2枚とハンデスが合計6枚採用されており、《実物提示教育》系のデッキやStormといったコンボデッキを意識した構成になっています。
また、メインから《至高の評決》《仕組まれた爆薬》を採用していることからクリーチャーデッキもメタっており、Jeskai StonebladeやDeathbladeなどと比べるとコントロール要素が強くなっています。

《陰謀団式療法》《未練ある魂》とも相性がよく、フラッシュバックスペルなので《直観》との相性も良好です。
サイドの《テレミンの演技》は5マナでソーサリースピードと重いのが欠点ですが、Omni-tellやANT、Reanimator、Landsといったデッキに効きそうです。


未練ある魂陰謀団式療法テレミンの演技





Bryant Cook「TES」
SCGO Washington DC (5位)

1 《沼》
2 《Underground Sea》
2 《Volcanic Island》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《汚染された三角州》

-土地(13)-


-クリーチャー(0)-
4 《ギタクシア派の調査》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
4 《陰謀団式療法》
4 《暗黒の儀式》
4 《炎の儀式》
3 《強迫》
4 《冥府の教示者》
4 《燃え立つ願い》
1 《巣穴からの総出》
1 《むかつき》
4 《ライオンの瞳のダイアモンド》
4 《水蓮の花びら》
2 《金属モックス》

-呪文(47)-
3 《ザンティッドの大群》
3 《突然の衰微》
2 《蒸気の連鎖》
1 《Bayou》
1 《虚空の罠》
1 《虐殺》
1 《苦悶の触手》
1 《巣穴からの総出》
1 《炎の中の過去》
1 《闇の誓願》

-サイドボード(15)-
hareruya



《炎の中の過去》や追加のドロースペルの《定業》によって相手の妨害にも耐性があり、ロングゲームに強いANTよりも《金属モックス》《炎の儀式》を採用することによってコンボスピードに特化したバージョンがこのThe Epic Storm(TES)です。
StormコンボマスターのBryant Cookはこのデッキを使い続けており、多数のSCGOでの入賞経験があります。


☆注目ポイント

メインの勝ち手段は《巣穴からの総出》《苦悶の触手》《燃え立つ願い》のサーチ先としてサイドに採られています。
大量のトークンを生み出す《巣穴からの総出》《陰謀団式療法》のシナジーも見逃せないポイントです。

サイドには『マジック・オリジン』から加入したサーチスペルの《闇の誓願》が見られます。このデッキなら「魔巧」を達成するのも容易です。
ソーサリーなので《燃え立つ願い》でサーチしてくることが可能で、そこからキーカードの《むかつき》まで繋げることもできるでしょう。


炎の中の過去巣穴からの総出闇の誓願





Jake Moldowsky「Reanimator」
SCGO Washington DC (6位)

2 《沼》
4 《Underground Sea》
2 《Tropical Island》
4 《汚染された三角州》
3 《新緑の地下墓地》

-土地(15)-

1 《墓所のタイタン》
1 《大修道士、エリシュ・ノーン》
3 《グリセルブランド》
1 《潮吹きの暴君》
1 《エメリアの盾、イオナ》

-クリーチャー(7)-
4 《渦まく知識》
4 《入念な研究》
4 《思案》
4 《納墓》
4 《再活性》
3 《思考囲い》
4 《目くらまし》
4 《死体発掘》
4 《Force of Will》
3 《水蓮の花びら》

-呪文(38)-
3 《強迫》
3 《突然の衰微》
2 《外科的摘出》
2 《真髄の針》
1 《霊異種》
1 《狂気の種父》
1 《見栄え損ない》
1 《思考囲い》
1 《虐殺》

-サイドボード(15)-
hareruya



久々に入賞のReanimator。サイドにヘイトベアーや置物対策の《突然の衰微》を取るため緑をタッチしたバージョンです。
環境のトップメタのOmni-tellよりもコンボスピードが速く、妨害要素も多めに積まれているためOmni-tellを含めた他のコンボデッキに強いデッキです。

《グリセルブランド》などのファッティを2-3ターン目に出すという派手な動きが特徴的で、メタに関係なくこのデッキを愛用するプレイヤーも存在します。


☆注目ポイント

《エメリアの盾、イオナ》はOmni-tellなど単色のデッキに対しては戦場に出るだけでロックすることが可能で、ANTに対しても黒を指定すれば《むかつき》《冥府の教示者》、各種儀式スペルを封じることができるため、動きを大幅に制限します。
やはりOmni-tellなどコンボデッキを意識していたようでメイン、サイド合わせてハンデスが6枚と妨害スペルが多く、同系対策にもなる《外科的摘出》も採用されています。

サイドの《霊異種》《狂気の種父》は対コントロールで活躍します。伝説のクリーチャーでないため《Karakas》される心配もありません。
特に《霊異種》は除去耐性も高いクリーチャーで、必要ならば回避能力も付けられるので頼りになるフィニッシャーとして活躍が期待できます。
また、毎ターンお互いの手札を空にする《狂気の種父》はコンボに対しても強力なクリーチャーです。


再活性霊異種狂気の種父






Michael Derczo「Death and Taxes」
SCGO Washington DC (8位)

10 《平地》
3 《Karakas》
1 《トロウケアの敷石》
4 《リシャーダの港》
4 《不毛の大地》
1 《ミシュラの工廠》

-土地(23)-

4 《ルーンの母》
4 《セラの報復者》
4 《石鍛冶の神秘家》
4 《スレイベンの守護者、サリア》
2 《エーテル宣誓会の法学者》
4 《ちらつき鬼火》
4 《ヴリンの翼馬》

-クリーチャー(26)-
4 《剣を鍬に》
4 《霊気の薬瓶》
1 《梅澤の十手》
1 《火と氷の剣》
1 《殴打頭蓋》

-呪文(11)-
2 《封じ込める僧侶》
2 《ファイレクシアの破棄者》
2 《議会の採決》
2 《大変動》
2 《安らかなる眠り》
2 《真髄の針》
1 《太陽の槍》
1 《絶対の法》
1 《浄化の印章》

-サイドボード(15)-
hareruya



非青デッキのなかではよく見かけるデッキで、単色ながらコンボに対する妨害要素を内蔵したヘイトベアーを中心に構築されており《スレイベンの守護者、サリア》《リシャーダの港》《不毛の大地》によるマナ否定戦略によって環境の多くのデッキに強いアグロコントロールデッキ。
今大会見事に入賞を収めたMichael Derczoのリストは一般的なリストと比べると特徴的なカード選択がなされており、今大会の【デッキテク】にも取り挙げられています。


☆注目ポイント

『マジック・オリジン』から加入した《ヴリンの翼馬》がメインからフル搭載されています。デッキテクのインタビューによるとSultai系のデッキが減少傾向にあるため《ミラディンの十字軍》と入れ替えたそうです。
伝説のクリーチャーではないので2体以上同時に戦場に出すことが可能で、2ターン目《スレイベンの守護者、サリア》、3ターン目《ヴリンの翼馬》と展開していけば多くのデッキの動きを著しく制限させることができます。
また、《ヴリンの翼馬》の加入によりデッキ内の回避能力持ちのクリーチャーの数が増え 《梅澤の十手》など装備品の強さが相対的に増しています。

Omni-tellの隆盛により《エーテル宣誓会の法学者》がメインから採用されています。《ファイレクシアの破棄者》がサイドに落とされていますが、現在はSneak and ShowよりもOmni-tellと当たる確率の方が高いので《エーテル宣誓会の法学者》の方が優先されるようです。
《稲妻》《紅蓮地獄》《罰する火》など赤い除去スペル対策になる《絶対の法》もおもしろいアプローチです。


スレイベンの守護者、サリアヴリンの翼馬絶対の法




総括

SCGO Washington DCは古くから存在するTemur DelverやTES、比較的新顔のGrixis Delverなど様々なデッキが結果を残しました。そんな中優勝を収めたのは《時を越えた探索》によって強化され現在のレガシーのTier1デッキの一つとされているOmni-tellでした。
カウンターやドロースペルを多数採用しているため、完全に対策するのは難しいようです。

今週末はSCG主催のGP Londonがあり、アメリカ内でのSCG関連のイベントはお休みですが、来週末にはPhiladelphiaでエターナルの祭典であるEternal Weekendがあり、Legacy Championship 2015が開催されます。
次回の記事では来週末に開催されるSCG Premier IQ CharlotteとLegacy Championship 2015の結果をカバーしていく予定です。

以上USA Legacy Express vol.84でした。それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいレガシーライフを!



※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『StarCityGames.com』
http://www.starcitygames.com/index.php



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