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のぶおの部屋 -第11回 ペインター(後編)-

2014/11/12 00:00 

    • 斉藤 伸夫
    • コラム


第11回 前編は【こちら】


斉藤 「前回はデッキ構造について解説していただきました。続く今回は、ぺインターの弱点やサイドボーディングなどプレイ中のテクニックについて教えていただきたいと思います。清水 博紀さん今回もよろしくお願いします。」

清水 「はい。よろしくお願いします。」



■弱点・やられて嫌なことは?

斉藤 「ぺインターを使っていて、やられたら嫌なことや苦手なカードを教えてください。」

清水 「このデッキを使っていて特に苦手なデッキがあります。それはRUGデルバーです。統計をとってみても一番勝率が低いですね。」

斉藤 「カウンターが多いからでしょうか?」

清水 「カウンターが豊富な上、《タルモゴイフ》《敏捷なマングース》のクロックが早くこちらの火力で焼けないからです。また相手も火力を持っているので、コンボを決めてライブラリーを0にしても、アップキープに火力連打で負けたりもします。最近は《宝船の巡航》などの”探査”スペルのおかげでRUGデルバーが少し減っているのは嬉しいですね。」

斉藤 「国内ですとまだRUGデルバーを見かけますが、海外ではほとんど見かけないアーキタイプになりましたからね。カードとしてはどんなカードが苦手なのでしょうか?」

清水 「カードとしては、《外科的摘出》《根絶》などのようなゲームからキーカードを追放するカードが苦手ですね。最近増えてきたカードとしては《殺戮遊戯》もとても厳しいです。『統率者2014』で《封じ込める僧侶》が印刷されたことによってスニークショーのプレイヤーがオムニテルのデッキに移動したり、リアニメイト使っている方がANTに移動することによって《殺戮遊戯》のカードの点数を少し上げていいと感じています。」

斉藤 「確かに今のメタですと《殺戮遊戯》は強力なので、今後増えていくかもしれません。先日行われた第2期レガシー神挑戦者決定戦決勝戦《殺戮遊戯》がとても印象に残る試合でした。
 ぺインターコンボ自体を止めようとする《真髄の針》とかはどうなのでしょう?」

清水 《真髄の針》に関しては《ダク・フェイデン》のおかげで平気になりました。《真髄の針》を出されてしまっても、《ダク・フェイデン》の能力でコントロールを奪った後に《Transmute Artifact》で生け贄にすることができますからね。」





■各主要デッキに対するサイドボーディング

斉藤 「それでは、各主要アーキタイプへのサイドチェンジの考え方を教えてください・」

清水 「実際に使っているリストを元に、具体的に見ていきましょう。」



清水 博紀 「URぺインター」 日本レガシー選手権Summer (7位)

2 《島》
1 《山》
2 《Volcanic Island》
4 《沸騰する小湖》
3 《大焼炉》
3 《教議会の座席》
3 《古えの墳墓》
1 《裏切り者の都》

-土地(19)-

4 《ゴブリンの溶接工》
4 《絵描きの召使い》

-クリーチャー(8)-
4《渦まく知識》
3《炎の稲妻》
3《赤霊破》
2《Transmute Artifact》
1《直観》
2《綿密な分析》
3《Force of Will》
3《オパールのモックス》
2《ライオンの瞳のダイアモンド》
4《丸砥石》
2《師範の占い独楽》
1《虚無の呪文爆弾》
3《ダク・フェイデン》

-呪文(33)-
3《方向転換》
2《青霊破》
2《白鳥の歌》
2《紅蓮操作》
2《罠の橋》
1《仕組まれた爆薬》
1《大祖始の遺産》
1《真髄の針》
1《求道者テゼレット》

-サイドボード(15)-
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●対RUGデルバー


清水 《もみ消し》を意識してゲームを進行します。なるべくゆっくりゆっくりやりたいマッチです
土地をならべて、《ゴブリンの溶接工》もしくはカウンターを構えてコンボを狙いにいきます。」



●対スニークショー


清水 「このマッチは、ライブラリーが《引き裂かれし永劫、エムラクール》によって修復されてしまうので《虚無の呪文爆弾》がないと《丸砥石》《絵描きの召使い》コンボで勝つことができません。よって、時間のかかるゲームになります。

《実物提示教育》はなるべくカウンターしますが、場に《虚無の呪文爆弾》《丸砥石》で手札に《絵描きの召使い》がある場合などは、わざと通してそのままコンボで勝つパターンもあります。
 
《求道者テゼレット》に関しては《虚無の呪文爆弾》《罠の橋》などの必要なカードをサーチできるのでサイドインすることになります。」



●対BG系


清水 「ゲームプランとしては《突然の衰微》をケアし、《方向転換》で嵌めることが一番簡単です。

火力がない(もしくは少ない)分1キルを狙えるマッチでもあります。BG系を相手にしている時はコンボを決められるタイミングはなるべく攻めるアクションを起こしています。スピード感が大事ですし、速さ勝負でいくことも多いです。

 《外科的摘出》系のカードをサイドインされるケースが多いので、《ゴブリンの溶接工》を1枚抜くことにしています。」



●対石鍛冶系ミラクル


清水 「エスパー石鍛冶やミラクルなどのデッキはゲームが長くなればなるほど相手が有利になってしまいます。相手はサイドボードから強力な妨害カードを多数サイドインするからです。ですので、なるべくスピードで勝負します。もしも遅いゲームになってしまうようであれば、PWを軸にする戦い方にシフトするようにしています。青白系のコントロールはPWというシステムに弱いことが多いからです。《絵描きの召使い》をおとりにしても良いので、《求道者テゼレット》を通すことが重要です。

また対ミラクルでは特に《相殺》に注意しましょう。コンボ自体が軽いアーティファクトで成り立っているので《相殺》は単体で厳しいです。《白鳥の歌》までサイドインして、絶対に通さないように心掛けるようにしています。」



●対ANT


清水 「メタから外しているため、当たってしまうとサイドカードも少なく結構きつめなマッチになります。
最低限の妨害をサイドインしてスピード勝負をすることになります。コンボ同系の戦い方の基本ですね。

相手が《ザンティッドの大群》《闇の腹心》のような生物をたくさんサイドインして遅めの妨害+生物プランに切り替えている場合は《炎の稲妻》を入れることになるでしょう。」



●対エルフ


清水 「生物主体のコンボデッキなのでまず除去を繰りかえして、《垣間見る自然》《自然の秩序》のような重要で強いスペルはカウンターをしコンボを狙いにいきます。サイドの《紅蓮操作》はとても強いカードです。1枚で相手の複数枚と交換をして息切れさせましょう。

《赤霊破》《青霊破》を入れ替えるのは、《絵描きの召使い》がいない時《Force of Will》のコストで切れるのを優先しているからです。」



●対ミラー(赤単ペインター)


清水 「ミラーは滅多に当たらないので、難しいですね。ただ、《ダク・フェイデン》や除去の分有利に運べると思います。ミラーマッチの特徴としては《ゴブリンの溶接工》をめぐる戦いになることが多いです。これは《ゴブリンの溶接工》は自分のコンボを揃えるだけでなく、相手のコンボを妨害することもできるからです。」




■細かいテクニックや初歩テクニック

斉藤 「初歩的なテクニックや細かい注意点などがあれば教えてください。」

清水 「このデッキを回す上で大事にしていることは、初手を見てコンボの流れを考えることを大事にしています。特に最速でどう勝つかを考えるのが大事だと思っています。」

斉藤 「コンボデッキを使う上ではとても大事なことですね。テクニックに関してはなにかあるでしょうか。」

清水 「このデッキの《直観》は単純に同じカードを3枚持ってきて《Demonic Tutor》のように打つこともありますが、《ゴブリンの溶接工》と不要なアーティファクトがあれば《修繕》のように機能することができます。」





斉藤 「そうですね。《ゴブリンの溶接工》が場にでていると手札に入らないカードまで、場に出すことが可能なとても強い動きですね。《ゴブリンの溶接工》が場にいる時に《虚無の呪文爆弾》がある場合、不要なアーティファクトをドローに変換することもできますよね。」

清水 「はい、その動きも便利です!また、《渦まく知識》でいらないカードを戻してから《丸砥石》で自分の墓地に戻したカードを送ることもできます。《タルモゴイフ》のない相手とのマッチであればこの流れで自分のライブラリーをよく削ります。また、ミラクルなど相手には、《絵描きの召使い》がなくても普通に起動して相手のデッキを削っていくことはよくあります。《師範の占い独楽》ドローさせないようにしたり、フィニッシュ手段を減らすことができるからです。

 エルフの《世界棘のワーム》やMUDの《荒廃鋼の巨像》でライブラリーアウト負けをケアしようとする人がいますが、《ダク・フェイデン》が出ている時は《ダク・フェイデン》の+1『』能力を相手に対象をとることで、強制的にドローさせてそのままライブラリーアウトさせることができます。」



斉藤 「ぺインターを相手する上で注意することとかありますか?」

清水 「あまり知られたくない・知られていないテクニックがあります。場に《ライオンの瞳のダイアモンド》《丸砥石》《ゴブリンの溶接工》というよくある場の時に手札に《絵描きの召使い》があると、除去をよけながら即座に勝つこともあります。下の図をご覧ください。





このような負け方をしないよう、《ゴブリンの溶接工》《ライオンの瞳のダイアモンド》が揃っている状態では、安易に除去呪文をプレイしない方がいい場合もあることを頭に入れておくと良いでしょう。

他にも《ライオンの瞳のダイアモンド》《綿密な分析》をディスカードして2ドローし、余った1マナで《師範の占い独楽》《丸砥石》をプレイすることもできますね。」



■まとめ、ペインターに興味がある人へ

斉藤 「ぺインターに興味がある人、使う人への一言アドバイスをお願いします。」

清水 「とにかくたくさん一人回しすることが大事です。繰り返すことによって感覚や考えがいろいろ見えてくるはずです。それからどのデッキにも言えることですが、いろいろなデッキとの対戦経験を積むことをおすすめします。サイド後の考え方、戦い方を固めることが非常に大事なデッキなので、経験を積めば積むほど勝てるようになりますよ。

そして最後に、《Transmute Artifact》《ダク・フェイデン》の2枚はまだまだ夢のあるカードだと思っているので、この夢を皆さんに広めていきたいです!アーティファクトが増えるたびに可能性が広がる、調整しがいのあるデッキですので、ぜひ試してみてください!」

斉藤 「今回はありがとうございました!今後のぺインターのデッキの変化を楽しみにしています!」


次回は、ジャンドを使っているあの人を招待して、一緒に解説していきたいと思います。
それでは、また第12回でお会いしましょう!


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